FluidSynth

Linux のソフトウェア音源「FluidSynth」「FluidSynth-dssi（GUI）」の説明です。

FluidSynth とは？

MIDIの物理キーボードを所有していて、Linuxにつないで音を出したい場合、ソフトウェア音源が必要ですね。

LinuxでMIDI接続するためには、まずALSA MIDIドライバーをインストールする必要があり、MIDI信号を音に変換するためのソフトウェアも必要です。

いくつかのオープンソースのソフトウェアがありますが、その中でも人気が高いのがFluidSynthです。

また、DSSIのプラグイン音源として使うことのできるパッケージ「fluidsynth-dssi」もあります。

以下の手順に従って、MIDIキーボードをLinuxに接続し、FluidSynthを使用して音を出すことができます。

sudo apt install alsa-utils alsa-tools

sudo apt install fluidsynth

sudo apt install fluid-soundfont-gs

fluidsynth -a alsa -m alsa_seq /usr/share/sounds/sf2/FluidR3_GM.sf2

これで、MIDIキーボードをLinuxに接続して、FluidSynthを使用して音を出すことができます。

上記の方法で音が出ない場合は、「fluidsynth-dssi」をスタンドアロンで起動して音が出るかどうかを確認します。

sudo apt update
sudo apt install fluidsynth-dssi

fluidsynth-dssi を起動して「Load SoundFont」でサウンドフォントを読み込んで、「Send TestNote」を押して音が出る場合は、音源以降の接続はOKという切り分けができました。

MIDIキーボードからの信号をFluidSynthで認識する部分に問題があり音が出ないという場合、MIDIキーボードをALSA MIDIデバイスに接続し、ALSA MIDIドライバーを介してFluidSynthに接続する必要があります。

以下の手順に従って、MIDIキーボードをALSA MIDIデバイスに接続し、FluidSynthと接続することができます。

sudo apt install alsa-utils alsa-tools

aconnect -l

fluidsynth -a alsa -m alsa_seq /usr/share/sounds/sf2/FluidR3_GM.sf2

aconnect <MIDIキーボードのポート名> <FluidSynthのポート名>

上記のコマンドで、MIDIキーボードとFluidSynthを接続することができる
- MIDIキーボードのポート名は上で確認した名前を指定
- FluidSynthのポート名は、デフォルトのままであれば、"FLUID Synth"となります。

これで、MIDIキーボードとFluidSynthを接続し、MIDIキーボードからの信号をFluidSynthで認識することができます。

Linuxでは、MIDIキーボードをALSA MIDIデバイスに接続し、FluidSynthに接続するためのGUIアプリケーションがいくつかあります。以下はその中の一例です。

QJackCtl
- JACKオーディオ接続キットを制御するためのGUIフロントエンド
- MIDIデバイスとFluidSynthを接続するために、MIDI接続ツールを使用できる
- UbuntuやDebianなどの多くのLinuxディストリビューションで利用可能
aconnectgui
- ALSA MIDI接続のグラフィカルなフロントエンド
- MIDIデバイスとFluidSynthを接続するために使用できる
- UbuntuやDebianなどの多くのLinuxディストリビューションで利用可能

これらのGUIアプリケーションを使用すると、MIDIキーボードとFluidSynthの接続をより簡単に設定することができます。