Linuxで使えるLV2プラグインホスト「Carla」(Ubuntu Studioではプリインストール済み)についての説明です。
Carlaとは?
Carlaは、Linux上で動作するLV2プラグインホストで、オーディオプラグインをホストし、DAW(Digital Audio Workstation)のように扱うことができます。
Carlaは、オーディオプラグインのインスタンス化、ワイヤリング、モジュールチェインの作成、MIDI制御のサポートなど、多くの機能を提供します。
以下は、CarlaをLinuxに導入し、基本的な使い方についての手順です。
【導入方法】
- パッケージマネージャーからCarlaをインストールする場合
Debian / Ubuntu(sudoについては用語集「sudo」の項目参照)
sudo apt install carla
Fedora
sudo dnf install carla
- CarlaのWebサイトからインストールする場合
- https://kx.studio/Downloads
【使い方】
- Carlaを起動すると、ウィンドウが表示される
- 「Add Plugin」ボタンをクリックして、インストールされたプラグインを追加
- プラグインを追加後
- モジュールチェインにドラッグアンドドロップ可能
- 各プラグインは、自身の独立したウィンドウで編集可能
- Carlaには、MIDIキーボードやコントローラを接続可能
- MIDIコントロールを受信するプラグインを使用する場合
- MIDIキーボードを接続して使用可能
Carlaは、VST、LV2、LADSPA、DSSIなど、多くの異なるプラグイン形式をサポートしています。
Carlaは非常に柔軟で強力なオーディオプラグインホストであり、Linux上でオーディオプラグインを使用する場合には、有用なツールの1つです。
Ubuntu Studioではプリインストール済み
Ubuntu Studioでは、Carlaはプリインストール済みです。
用語集の「LV2プラグイン」の項目でも取り上げた、「Invada Plugins」もその中で使用することができます。
Carlaを起動し、プラグインを追加する際に、Invada Pluginsが提供するプラグインを選択することができ、Invada Pluginsの複数のプラグインを同時に使用することもできます。
Invada Pluginsの中でも特に人気が高いのは、Invada Delayというディレイプラグインで、Carla上でもその効果を確認することができます。