無機リン

腎臓に大きな負荷を与える添加物(の原料)「無機リン」の解説です。

無機リンとは?

無機リンとは?

  • 多量摂取すると
    • 高リン血症になる
      • 腎臓に大きな負荷
  • 無機リンは添加物の原料として使われている
    • 加工食品に多く含まれる
  • 原材料表示に「無機リン」とは記載されないが
    • 以下の添加物に「無機リン」が含まれている
      • 乳化剤:乳化剤(リン酸エステル、リン酸塩、炭酸リン酸ナトリウム等)
      • かんすい:かんすい(塩化ナトリウム、リン酸塩等)
      • タンパク加水分解物:タンパク加水分解物(リン酸塩等)
      • エキス系調味料:エキス系調味料(リン酸塩等)

無機リンは、リンの化学形態の一種で、水に溶けやすい性質があります。

無機リンを過剰摂取すると?

リンは、人間の体にとって重要な栄養素ですが、過剰に摂取すると、腎臓にダメージを与える可能性があります。

では、過剰摂取を避けるためには、何に気を付けたらよいかを考えていきましょう。

無機リンを含むが、「無機リン」と表示されていない添加物に注意!!

原材料表示に「無機リン」とは記載されていませんが、乳化剤、かんすい、タンパク加水分解物、エキス系調味料に含まれている可能性があります。

これらの食品添加物は、食品の風味や食感を向上させるために使用されています。

  • 乳化剤
    • 油と水を混ぜ合わせるために使用される食品添加物
    • 乳化剤の種類
      • リン酸エステル
      • リン酸塩
      • 炭酸リン酸ナトリウムなど
    • これらの成分はすべて無機リンを含む
  • かんすい
    • 食品の固まりを促すために使用される食品添加物
    • かんすいの主な成分は塩化ナトリウムだが
      • 一部の種類にはリン酸塩が含まれている
  • タンパク加水分解物
    • タンパク質を分解して作られた食品添加物
    • タンパク加水分解物にはさまざまな種類があるが
      • 多くの場合リン酸塩が含まれる
  • エキス系調味料
    • 食品の風味を抽出して作られた食品添加物
    • エキス系調味料にはさまざまな種類があるが
    • 多くの場合リン酸塩が含まれる

これらの食品添加物を含む食品を摂取する際には、摂取量に注意が必要です。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、成人男性の1日のリンの摂取目標量は1,200mg、成人女性の1日のリンの摂取目標量は800mgです。

食品のパッケージに記載されている栄養成分表示を参考に、リンの摂取量を把握するようにしましょう。

ただし、日本の基準は世界的に見て非常に緩いとの指摘が散見されますので、範囲内ならOKとは言えないのが現状です💦。

ですので、食品添加物が含まれている食品をなるべく摂取しないように心がけることが賢明ですね。

具体的には、以下のようなことに気をつけましょう。

  • 加工食品の摂取を控える。
  • 市販の調味料を使用する場合は、リン酸塩が含まれていないものを選ぶ。
  • 自炊をする場合は、食品添加物を使わないレシピを活用する。

腎臓にダメージを与えないためにも、無機リンの摂取量を適切にコントロールすることが大切です。

無機リンが多く含まれる食品

無機リンが多く含まれる食品を含有量の多い順に表にまとめました。

食品100gあたりの無機リン含有量(mg)
ハム(普通)1,700
ベーコン1,500
練り物(魚肉)1,200
干物(魚)1,000
インスタント麺800
チーズ600
牛乳400
豆腐300

無機リンは、加工食品に食品添加物として使用されることが多いため、ハム、ベーコン、練り物、インスタント麺などの加工食品には特に多く含まれています。

また、肉類、魚類、卵類、乳製品にも多く含まれています。

腎臓病などの疾患でリンの摂取量を制限する必要がある場合は、これらの食品の摂取量に注意が必要です。

なお、リンは体内で骨や歯の形成に必要な栄養素ですが、過剰に摂取すると、血液中のリン濃度が高まり、腎臓に負担をかける可能性があります。

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