同じ語源から派生した2つの単語「二重語(doublet)」の説明です。
二重語(doublet)とは?
二重語(doublet)は、同じ語源から派生した2つの単語であり、発音やスペルが異なっているものを指します。
これは、古い言葉が異なる言語や方言に由来し、その後、同じ言語で別々に発展した結果として生じることが多いです。
例えば、英語の"cow"(牛)と"beef"(牛肉)は、古フランス語から派生しています。
- cow(牛)
- kuh
- 古古英語の言葉から派生
- kuh
- beef(牛肉)
- boef
- 古フランス語の言葉から派生
- boef
二重語の例は他にも多数あります。
例えば、英語の"cord"(紐)と"chord"(和音)や、"flour"(小麦粉)と"flower"(花)などが挙げられます。
- "cord"(紐)
- "chord"(和音)
- "flour"(小麦粉)
- "flower"(花)
なお、二重語は同じ語源から派生したため、意味が類似していることが多いですが、それぞれに微妙なニュアンスの違いがある場合もあります。
以下に、いくつかの言語における二重語の例を表形式で示します。
言語 | 単語1 | 単語2 | 語源 |
---|---|---|---|
英語 | cow | beef | 古フランス語 |
英語 | cord | chord | ラテン語 |
英語 | flour | flower | 古フランス語 |
英語 | heaven | sky | 古英語 |
英語 | shirt | skirt | 古英語 |
注意:表中の語源は簡略化されており、実際には複雑な歴史的経緯がある場合があります。
また、二重語の定義には曖昧性があるため、他の文献によっては、上記の例が二重語として扱われない場合もあります。