接尾辞

単語の前に付けられる「接尾辞」の説明です。

接頭辞」も参照してください。

接尾辞とは?

接尾辞は、単語の末尾に付けられる接辞で、その単語の意味を変化させたり、形容詞を名詞にしたり、動詞を名詞にしたりする役割を持ちます。

接尾辞は、英語の単語の意味をより深く理解するために非常に重要な要素であり、英語学習者にとっても重要な概念の一つです。

英語の接尾辞は、しばしば似たような意味を持つ接尾辞が多数存在するため、正確な理解と覚え方が求められます。

英語の接尾辞のリスト

英語の接尾辞のリストを「語源」付きで示します。

接尾辞意味語源
-able, -ible~できるreadable, comfortableラテン語の「-abilis」
-al, -ial~の、~に関するnatural, musicalラテン語の「-alis」
-ance/-ence~すること、~状態importance, independenceラテン語の「-antia」
-ate〜にする、〜に変えるcelebrate, activateラテン語の「-atus」
-ation~化、~行為education, decorationラテン語の「-atio」
-ed過去形、形容詞played, excited古英語の過去分詞接尾辞「-ed」
-en~になる、~を…させるstrengthen, enlighten古英語の「-an」
-er/-or~する人、~するものteacher, actor古英語の「-ere」
-ful~でいっぱいの、~を感じるwonderful, helpful古英語の「-full」
-ic, -ical~の、~に関するeconomic, historicラテン語の「-icus」
-ify, -fy〜にする、〜化するsimplify, magnifyラテン語の「-ficare」
-ing現在分詞、動名詞running, swimming古英語の「-ende」
-ion/-tion/-sion~すること、~化decision, conditionラテン語の 「-io」
-ish~っぽい、~風のchildish, reddish古英語の 「-isc」
-ism主義、思想socialism, capitalism古フランス語の「-isme」
-ist~主義者、~者biologist, artist古フランス語の「-iste」
-ity/-ty~性、~度identity, realityラテン語の「-itas」
-ive~的な、~に対するactive, informativeラテン語の 「-ivus」
-ize/-ise~にする、~化するorganize, realizeラテン語の「-izare」
-less~がない、~することができないmeaningless, helpless古英語の「-leas」
-ly~して、~にquickly, happily古英語の「-lic」
-ment~すること、~された状態movement, development古フランス語の「-ment」
-ness~であること、~な状態happiness, kindness古英語の「-nes」
-ous~の、~に関するdangerous, famousラテン語の「-osus」
-ship~の関係、~の資格friendship, leadership古英語の 「-scipe」
-th~の状態、~度合いlength, strength古英語の 「-thu/-tho」
-y~の、~に関するrainy, messy古英語の「-ig」

上記の接尾辞は最も一般的なものですが、これ以外にも多くの接尾辞があります。

接尾辞は、単語の意味を変えたり、品詞を変えたりするのに役立ちます。

接尾辞の注意点

単語の最後に「-tion」があるからと言って、それが接尾辞の「-tion」であるとは限りません。

例えば、「nation」(国家)、「station」(駅)、「motion」(運動)など、最後に「-tion」がつく単語でも、接尾辞ではない場合があります。

  • 「-tion」が最後につく単語で、接尾辞ではないもの
    • 「nation」(国家)
    • 「station」(駅)
    • 「motion」(運動)
    • 「option」(選択肢)
    • 「section」(部分)
    • 「attention」(注意)
    • 「solution」(解決策)
    • 「relation」(関係)
    • 「creation」(創造)
    • 「operation」(操作)
    • 「education」(教育)
    • 「communication」(コミュニケーション)
    • 「competition」(競争)
    • 「collection」(収集)
    • 「direction」(方向)
    • 「function」(機能)
    • 「generation」(生成)
    • 「imagination」(想像力)
    • 「introduction」(紹介、導入、序論)
  • 「-ment」が最後につく単語で、接尾辞ではないもの
    • 「government」(政府)
    • 「movement」(運動)
    • 「treatment」(治療)
    • 「management」(管理)
    • 「development」(開発)
    • 「enjoyment」(楽しみ)
    • 「establishment」(設立)
    • 「achievement」(達成)
  • 「-ness」が最後につく単語で、接尾辞ではないもの
    • 「happiness」(幸福)
    • 「kindness」(親切)
    • 「darkness」(暗闇)
    • 「madness」(狂気)
    • 「sadness」(悲しみ)
  • 「-ship」が最後につく単語で、接尾辞ではないものには
    • 「friendship」(友情)
    • 「leadership」(指導力)
    • 「ownership」(所有権)
    • 「relationship」(関係)

などがあります。

接尾辞は英語学習に有効ですが、間違った思い込みで覚えてしまうと逆効果になりかねません。

信頼できる情報源を使って調べる習慣を身に着ける必要がありますね。

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