体温を高める効果が期待できる「高タンパク食」を解説し、冷え性の改善に高タンパク食 をおすすめする記事です。
冷え性の改善に高タンパク食?
たんぱく質を摂取すると、体温を高める効果が期待できるという考え方は正解です!
たんぱく質は、消化・吸収によって多くの熱を産生する栄養素であり、また筋肉の材料となって基礎代謝を高める働きもあります。
そのため、冷え性の改善には、たんぱく質を毎食にバランスよく摂ることが大切です。
「たんぱく質、脂質、炭水化物」エネルギー消費量の比較
たんぱく質、脂質、炭水化物は、食事から摂取するエネルギーのもととなる栄養素ですが、それぞれの消化・吸収によるエネルギー消費量(食事誘発性熱産生)は異なります。
一般的には、たんぱく質が最も高く、脂質が最も低いと言われており、具体的には、以下のような数値が報告されています。
- たんぱく質だけを摂取した場合:
- 摂取エネルギーの約30%
- 炭水化物だけを摂取した場合:
- 摂取エネルギーの約6%
- 脂質だけを摂取した場合:
- 摂取エネルギーの約4%
つまり、たんぱく質を摂取すると、体温を上げる効果が最も強いということになります。
これは、たんぱく質が消化・吸収される過程で、分解や合成などの複雑な反応が起こるためです。
逆に、脂質は消化・吸収される過程であまり変化しないため、エネルギー消費量が低いと考えられます。
- たんぱく質が消化・吸収される過程
- 分解や合成などの複雑な反応が起こる
- 体温が上がる
- 分解や合成などの複雑な反応が起こる
- 脂質が消化・吸収される過程
- あまり変化しない
- 体温が上がらない
- あまり変化しない
ただし、食事全体のエネルギー消費量は、各栄養素の割合や組み合わせによって変わってきます。
また、個人差や食品の種類や調理法などによっても影響を受けるでしょう。
したがって、体温を上げるためには、単にたんぱく質を多く摂るだけではなく、炭水化物や脂質とのバランスや食品の選択や調理法なども考慮する必要があります。
まとめ
「高タンパク食」が体温を高める効果があることをご理解いただけたでしょうか?
現代社会において、「おいしくて安いもの」ばかりを追い求めた食生活を送ると、たんぱく質や食物繊維が不足し、炭水化物や糖分を過剰摂取することになりかねません(超加工食品やジャンクフードなど)。
日々の食事の栄養バランスを意識して、炭水化物や脂質に偏った食生活を見直しましょう。
この記事を参考にして、冷え症の対策に役立ててください。