認知心理学と認知科学の共通点と違い
認知心理学と認知科学は、どちらも人間の認知に関する研究を行っていますが、以下のような違いがあります。
共通点
どちらにも共通する点は以下の通りです。
- 人間の認知について研究することを目的としている。
- 実験心理学や神経科学、哲学、情報科学などの分野から影響を受けている。
違い
心理学と科学ですから、当然アプローチが違ってきますが、具体的には以下の通りです。
- 認知心理学
- 範囲
- 心理学の一分野
- 目的
- 主に人間の思考、記憶、注意、知覚、言語処理などの心理現象を研究
- 手法
- 主に実験的な手法を用いて、心理現象を調べることが多い
- 範囲
- 認知科学
- 範囲
- 心理学だけではない
- 情報科学や哲学、人工知能などの分野も含めた総合的なアプローチ
- 目的
- 人間の認知を研究する
- 手法
- 様々な手法を組み合わせて、人間の認知について研究することが多い
- 範囲
似たようなキーワードですから、共通点と違いを理解して使い分ける必要があります。
まとめ
共通点と違いをまとめてみてわかったこと。
認知科学が心理学も含めて総合的に人間の認知を研究しているのに対し、認知心理学は心理学分野に特化して研究しているということですね。
認知科学に興味がありましたら、以下の記事をご参照ください。
「認知科学に基づく「ゴール設定」のサンプル【コンフォートゾーンの外側】にゴールを設定せよ!」