接頭辞

単語の前に付けられる「接頭辞」の説明です。

接尾辞」も参照してください。

接頭辞とは?

接頭辞は、単語の前に付けられる接辞で、その単語の意味を変化させたり、強調したり、否定したりする役割を持ちます。

例えば、"un-" は否定を表し、"happy" という単語に "un-" を付けることで "unhappy" という意味になります。

接頭辞は英語の単語の意味をより深く理解するために非常に重要な要素であり、英語学習者にとっても重要な概念の一つです。

英語の接頭辞のリスト

英語の接頭辞のリストを「語源」付きで示します。

接頭辞意味語源
a-/an-ない、無asexual, anaerobicギリシャ語の「an-」
anti-反対、反antibiotic, anticlockwiseギリシャ語の「anti-」
auto-自動、自己automobile, autobiographyギリシャ語の「auto-」
bi-二つの、二重のbicycle, bilingualラテン語の「bis」
co-/con-共同、一緒にcooperate, connectラテン語の「com-」
de-逆、否定、解除decrease, defrostラテン語の「de-」
dis-不、非disagree, disconnectラテン語の「dis-」
en-/em-中へ、付加、強化enter, embraceラテン語の「in-」
ex-外側、以前の、前任のexit, ex-presidentラテン語の「ex-」
extra-外側、余分なextraordinary, extracurricularラテン語の「extra-」
in-/im-中へ、否定、逆inside, impossibleラテン語の「in-」
inter-間、相互international, interactラテン語の「inter-」
intra-/intro-内部、内側intranet, introduceラテン語の「intra-」
mis-誤った、不正確なmistake, misunderstand古英語の「mis-」
non-非、無nonstop, nonfictionラテン語の「non-」
over-上に、過剰なovercook, overachiever古英語の「ofer-」
post-後、以降postgraduate, postmodernラテン語の「post-」
pre-前、事前のpreview, prehistoricラテン語の「pre-」
re-再、戻すrestart, revisitラテン語の「re-」
semi-半、不完全なsemicircle, semicolonラテン語の「semi-」
sub-下、未満、代替submarine, substandardラテン語の「sub-」
super-上、超越superman, superstarラテン語の「super-」
trans-横切る、超越transport, translateラテン語の「trans-」
un-否定、逆unhappy, undo古英語の「un-」
under-下、未満、不十分なunderline, underestimate古英語の「under-」
uni-一つ、単一のunicorn, unicycleラテン語の「uni-」
up-上に、向上したupgrade, uphill古英語の「upp-」
with-共に、ともにwithdraw, withhold古英語の「wið-」
trans-横切る、超越transport, translateラテン語の「trans-」

上記の接頭辞は、最も一般的なものです。

接頭辞の注意点

単語の頭に「in-」があるからと言って、それが接頭辞の「in-」であるとは限りません。

例えば、「in-」(否定的な意味を表す)がつく単語で、接頭辞ではないものには、「invaluable」などがあります。

  • 「in-」(否定的な意味を表す)がつく単語で、接頭辞ではないもの
    • 「invaluable」(非常に貴重な)
    • 「incredible」(信じられない)
    • 「infinite」(無限の)
    • 「insane」(狂気じみた)
    • 「insecure」(不安定な)
  • 「un-」(否定的な意味を表す)がつく単語で、接頭辞ではないもの
    • 「unbelievable」(信じられない)
    • 「unforgettable」(忘れられない)
    • 「unfortunate」(不運な)
    • 「unhealthy」(不健康な)
  • 「dis-」(否定的な意味を表す)がつく単語で、接頭辞ではないもの
    • 「disagreeable」(不快な)
    • 「disappointing」(期待外れの)
    • 「disastrous」(破滅的な)
    • 「disgusting」(嫌悪感を抱かせる)

などがあります。

接頭辞は英語学習に有効ですが、間違った思い込みで覚えてしまうと逆効果になりかねません。

信頼できる情報源を使って調べる習慣を身に着ける必要がありますね。

接頭辞の例

Gogengo というサイトで語源を楽しく学ぶことができます。

以下にGogengoからの情報をピックアップして、リンク付きで紹介しますので、詳しく学びたい場合はリンク先に飛んでみてください。

  • abduct
    • ab-「離れた」duct「導く」
      •  離れたところへ導く
        •  【動】誘拐する
  • abnormal
    • ab-「離れた」norm「規格」-al「のような」
      •  規格からかけ離れているような
        •  【形】異常な
  • aborigine
    • ab-「離れた」ori「生まれる」
      •  生まれ世に放たれた
        •  【名】先住民族、アボリジニ
  • abuse
    • ab-「離れた」use「使う」
      •  常識からかけ離れた扱いかた
        •  【名】誤用、乱用、虐待、【動】誤用する、乱用する、虐待する
  • accelerate
    • ac-「その方向へ」cel「速める」-ate「する」
      •  速度をあげる
        •  【動】加速する
  • accept
    • ac-「その方向へ」cept「つかみ取る」
      •  つかみ取る
        •  【動】受け取る、引き受ける
  • access
    • ac-「その方向へ」cess「進む」
      •  行きたい方向へ進む
        •  【動】中へ入る、近づく
  • accessory
    • ac-「その方向へ」cess「進む」
      •  近くへ進む、付随する、付属する
        •  【名】アクセサリー
  • accordion
    • ac-「その方向へ」cor「心」-ion「こと、もの」
      •  音を 1 つに調和するもの (clarion をまねた造語)
        •  【名】アコーディオン
  • account
    • ac-「その方向へ」count「数え合わせる」
      •  計算する → 計算書をつくる → 説明する
        •  【動】説明する、釈明する
        • 【名】報告、預金口座、収支計算書、価値があること、アカウント
  • acquire
    • ac-「付加」quire「探し求める」
      •  どんどん求める
        •  【動】手に入れる、習得する
  • affiliate
    • af-「付加」fili「子ども」-ate「する」
      •  組織の一員 (=子) に加入する
        •  【動】提携する
  • append
    • ap-「付加」pend「ぶら下げる」
      •  どんどんぶら下げていく
        •  【動】つけ加える
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