量子もつれ

量子力学の基礎的なことに関しては、用語集「量子力学」の項目を参照してください。

量子もつれとは?

量子もつれとは、2つ以上の量子系が相互作用し合って、その状態が互いに関連し合う現象です。

つまり、1つの量子状態を観測した場合には、他の量子状態も同時に確定するような状態のことを指します。

例えば、2つの量子ビットがもつれた状態であれば、1つのビットを観測した時点で、もう1つのビットの状態も決まるということです。

量子もつれは、量子コンピューターにおいて重要な現象であり、また、量子暗号通信においても利用されています。

また、量子もつれは、量子力学の原理の1つであるエンタングルメント(相互作用)を表しており、量子力学の基本的な性質の1つです。

量子もつれと距離の関係は?

量子もつれは、1つの量子系の状態が判明すると、他の量子系の状態も瞬時に決定されることを意味します。

このことから、量子もつれは「遠隔作用」と呼ばれる、空間的な距離に関係なく、2つ以上の量子系の状態が相互に影響し合う現象でもあります。

例えば、量子もつれの状態にある2つの粒子を離れた場所に置いておいて、1つの粒子に操作を施すと、もう1つの粒子の状態も変化することが知られています。

これは、量子もつれが距離の概念に影響を与える現象の一つです。

  • 量子もつれは
    • 1つの量子系の状態が判明すると
      • 他の量子系の状態も瞬時に決定される
  • 量子もつれは「遠隔作用」と呼ばれる
    • 空間的な距離に関係なく
      • 2つ以上の量子系の状態が相互に影響し合う現象
  • 例:量子もつれの状態にある2つの粒子を離れた場所に置く
    • 1つの粒子に操作を施す
      • もう1つの粒子の状態も変化することが知られている
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