脱インスタント👉レギュラーコーヒーへの扉を開けるステップ
インスタントコーヒーは粉をお湯で溶かすだけで手軽ですよね。
それに対してレギュラーコーヒーは、結構面倒な手順やノウハウや基礎的な知識が必要です。
例えば浸透式の抽出方法は、ドリッパーにペーパーフィルターをセットして、お湯を注ぎますが、少量のお湯で30秒ほど「蒸らし」てから、ゆっくりとお湯を注ぐ必要があります。
そのほかにも「サイフォン式」「フレンチプレス」「エアロプレス」「パーコレーター」など様々な抽出方法があり、コーヒー豆の種類も豊富にあって、敷居が高く感じるのではないかと思います。
ではここで、約1000円から始めるレギュラーコーヒーのステップと、徐々にステップアップする方法をお伝えしています。
約1000円でレギュラーコーヒーへの扉を開ける
最低限のアイテムをゲットしないと、レギュラーコーヒーを愉しむことはできませんので、以下の物をご用意ください。
- ドリッパー
- HARIO V60(参考価格:448円)
- ペーパーフィルター
- V60用➡V型円すい形(参考価格:210円)
- レギュラーコーヒー(予算:400円)
- 参考例
- 業務スーパー:ラグジュアリッチコーヒー(粉)
- 丸山珈琲×ロピア(スーパー)などのコラボブレンド(粉)
- 参考例
HARIO V60(参考価格:448円)
HARIO V60用ペーパーフィルター 1-2杯用(参考価格:210円)
ドリッパーとペーパーフィルターを百均商品で揃えるなら、1000円程度の予算なら、レギュラーコーヒーに700円~800円を割り振ることができます。
しかし、ドリッパー&フィルターが原因で、レギュラーコーヒーの良さを引き出せずにインスタントコーヒーに戻ってしまうのであれば残念です。
HARIO V60はプロのコーヒーバリスタにも認められるドリッパーなのに、500円でおつりがくるお買い得な商品なのです!
ここはケチらないでHARIO V60などの本格的な商品をゲットしてほしいと思います。
コーヒー豆はネットで購入する場合、送料無料であっても価格に上乗せされているので、どうしても実店舗よりも割高になってしまいます。
ネクストステップ01:コーヒードリップポットを購入(550円~)
次のステップとして細口の「ドリップポット」があると便利なので、紹介させてください。
コーヒー抽出の際に、沸かしたてのお湯(100℃)をいきなり注ぐと苦味や雑味が増し、香りが損なわれます。
- おすすめの抽出温度
- 浅煎りの場合:93~95℃
- 深煎りの場合:88~90℃
沸かしたてのお湯を「ドリップポット」に移してドリップの準備をしているうちに適温になるし、ドリップの際に細いお湯をコントロールしながらゆっくり注ぐことが可能になります。
価格:税込550円
ダイソーコーヒードリップポット(350mL)なら価格500円(税込550円)で買えますよ。
直火は推奨されていないようです。
直火でもOKなタイプなら、キャンプでも使えますね。
価格:約4000円~
ちょっと値が張りますが、電気ケトルでも細口のタイプが販売されていますのでご検討ください。
価格:8400円~
ちなみに温度計もあると、毎回同じ温度で淹れられるので、味の再現性が高くなりますよ。
ネクストステップ02:コーヒーミルを購入(2000円~)
レギュラーコーヒーを粉の状態で購入することでスタートしましたが、次のステップでは「豆のまま」の状態で購入して「コーヒーミル」で挽いて飲んでみましょう。
予算の最低ラインは2000円~になります。
というのは、どうしても百均などの550円程度のミルだと「お試し」感がぬぐえず、良いものを買いなおして無駄にしてしまうことが目に見えているからです。
予算:2000円~
2000円ほどで買えるHARIOのセラミックスリムは私も愛用していますが、デザインもクールでかっこ良いし、挽きやすいしメンテナンスもしやすいと感じています。
もう少し上のランクでおすすめできる商品は、いきなり価格帯が上がって8000円~になってしまいます。
予算:8000円~
TIMEMOREのC2、その上位機種C3など、「これを買っておけば間違いない」という製品です。
さらに上は高価(約4万円~)でなかなか手が出ない、プロのバリスタが絶賛する憧れの「コマンダンテ」です。
予算:約4万円~
約4万円~・・・これは一生ものでしょうね(予算が立たず購入予定はない・・・)。
さあ、気を取り直して、コーヒーミルを購入したことを前提に話を進めていきますね。
挽き目を中挽きから始めて、味の成分を確認しながら挽き目を1クリックずつ変えてみましょう。
- 細挽き
- 濃厚で重たい
- 苦味、コク、甘みを強調
- 粗挽き
- すっきりした味わい
- 酸味、フレーバーを強調
自分好みのコーヒーになるようにトライ&エラーが必要ですね。
お湯の温度や量、抽出のタイミングや注ぎ方は一度に変えてしまうと再現性が無くなり、訳が分からなくなります。
今回は、挽き目以外の要素は毎回同じにして、挽き目の違いだけを比較して見てください。
Youtubeでも、「HARIO V60 レシピ」などのキーワードで検索すると、様々な抽出方法やノウハウを知ることができますので、色々試してみると楽しいですよ。
ネクストステップ03:コーヒー豆にこだわってみる
安価なコーヒーは「いつも同じ味」という品質の安定が求められるため、ブレンドすることによってバランスをとる傾向にあると思われます。
味が安定する反面、どのブレンドコーヒーも、あまり個性が感じられないのではないでしょうか?
色で例えると「単色:赤、青など」は個性的、「混合色」は混ぜれば混ぜるほど、個性が無くなっていきますよね。
- ブレンドコーヒー
- 複数の種類のコーヒー豆を混ぜ合わせている
- ストレートコーヒー
- 単一の産地で栽培されたコーヒー豆のみ
- シングルオリジンコーヒー
- 単一の農園で栽培されたコーヒー豆のみ
シングルオリジン > ストレート > ブレンド
という順番で「シングルオリジン」の方が混じりけが無く個性が際立ちますね。
それでは次に、有名な産地ごとの味の特徴をざっくりと見てみましょう。
コーヒーの代表的な産地と味の特徴
産地 | 特徴 | 代表的な銘柄 |
---|---|---|
アフリカ | フルーティーな酸味と香り、華やかな味わい | エチオピア:モカ、シダモ、ケニア:AA、タンザニア:キリマンジャロ |
中南米 | バランスの良い酸味と苦味、まろやかな味わい | コロンビア:スプレモ、ブラジル:サントス、グアテマラ:アンティグア |
アジア | コクと苦味が強く、スパイシーな味わい | インドネシア:マンデリン、スマトラ、ベトナム:ロブスタ |
味の特徴は焙煎度や抽出方法によっても変わるので、複数の条件を掛け合わせた味のイメージを考えながらコーヒー豆を購入すると楽しいですね。
ネットでコーヒー豆をご購入の際は、注文してから焙煎後に発送してくれる店を選ぶと良いでしょう。
- コーヒー焙煎後の飲み頃
- 焙煎後
- すぐに飲まない(※)
- 数日〜数週間寝かせてから飲むのが一般的
- 焙煎後
※これは、焙煎直後の豆は炭酸ガスを多く含み、抽出を阻害する、焙煎臭が強く味が落ち着いていないなどの理由があるが、ポジティブに日々の味の変化を楽しむならOK。
- (一般的な)焙煎別の飲み頃
- 浅煎り: 焙煎後3〜7日
- 中煎り: 焙煎後7〜14日
- 深煎り: 焙煎後14〜21日
スーパーで購入する際は、低価格な商品のパッケージに「焙煎日」の表示は無いので、飲み頃がわかりませんね。
「焙煎日」の表示があるものを購入するか、近所に「コーヒー自家焙煎の店」があれば、挽きたてを購入すると良いでしょう。
ネットで買えるお試しコーヒー豆
自分の好みの味を知るためには、まず先入観を捨てて、様々な産地や焙煎の豆を試してみましょう。
「苦めの深煎りが好き」「酸味のあるコーヒーは苦手」だとしても、「スペシャルティーコーヒー」のフレッシュな浅煎りを飲んだことが無いなら、「飲まず嫌い」なだけかもしれませんよ。
以下に紹介する、安くて種類が多い「お試しセット」で「豆の産地×焙煎度」の違う、多くの新しいコーヒーとの出会いを経験してください。
◆「世界のコーヒー産地の品種・味の特徴」については、以下の記事をご覧ください。
◆「スペシャルティーコーヒー」については、以下の記事をご覧ください。
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