- Selenium とは?
- Selenium の使い方
- ※1.python の場合のインストール方法は?
- ※2.テストコードサンプル
- ヘッドレスモード
Selenium とは?
Seleniumは、Webアプリケーションの自動化テストを行うための人気のあるオープンソースツールです。
Seleniumは、さまざまなプログラミング言語をサポートしており、Webブラウザを自動化して、Webアプリケーションのユーザーの操作や動作を再現することができます。
Seleniumは、Webアプリケーションの機能テスト、リグレッションテスト、ストレステストなど、多くのテストシナリオに使用されます。
また、Webアプリケーションのスクレイピング(Webページの自動化されたデータ収集)にも使用されることがあります。
Seleniumは、WebDriver APIを使用してブラウザを制御します。
Selenium WebDriverを使用することで、Webアプリケーションの動作を制御するためのコードを記述することができます。
これにより、自動化されたテストの作成やWebスクレイピングが簡単になります。
Selenium の使い方
Seleniumを使ってWebアプリケーションの自動化テストを実行する方法を説明します。
- Selenium WebDriverのインストール
- WebDriverの設定
- WebDriverを設定するには、使用するブラウザに対応したWebDriverをダウンロードし、プログラムで使用するWebDriverのパスを指定する
- テストの作成
- テストは、WebDriverを使用して、ブラウザを開き、Webアプリケーションの操作をシミュレートするコードを記述して作成
- 下記(※2)のようなコードでGoogleの検索ボックスにテキストを入力し、検索ボタンをクリックするテストを作成できます。
- テストの実行
- テストを実行するには、プログラムを実行するだけです。テストが実行されると、WebDriverがWebアプリケーションを制御し、テストが自動的に実行されます。
※1.python の場合のインストール方法は?
PythonでSeleniumを使うには、Selenium WebDriverをインストールする必要があります。
Selenium WebDriverは、Pythonでpipを使用して簡単にインストールできます。
以下は、Python 3.xでSeleniumをインストールする方法です。
- Selenium WebDriverのインストール
- Selenium WebDriverは、pipを使用して簡単にインストールできる
- コマンドプロンプトまたはターミナルで下記(※3)コマンドを実行して、Selenium WebDriverをインストールする
- WebDriverの設定
- 使用するブラウザに応じたWebDriverをダウンロードし、パスを指定する
- Chromeを使用する場合、以下の手順
- Chromeのバージョンに応じたChromeDriverをダウンロードする
- ダウンロードはこちらから
- ダウンロードしたファイルを解凍
- ChromeDriverを任意の場所に配置
- PythonのコードでChromeDriverのパスを指定する必要がある
- 例は、※4を参照
- Chromeのバージョンに応じたChromeDriverをダウンロードする
※3.pipを使用してSelenium WebDriverをインストール。
pip install selenium
※4.ChromeDriverのパスを指定するサンプルコード。
from selenium import webdriver
# ChromeDriverのパスを指定して、Chromeを起動
driver = webdriver.Chrome('/path/to/chromedriver')
# 以降のコードで、Webアプリケーションの自動化テストを実行
ChromeDriverのパスを指定しなくても、すでにChromeがインストールされていると、そのChromeを使用してSeleniumが動作します。
しかし、Chromeのバージョンが上がった際に、互換性がなくなってアプリが動作しなくなる可能性があります。
長期的に運用するアプリであれば、ChromeDriverを使用するようにしましょう。
※2.テストコードサンプル
※2.以下は、Googleの検索ボックスにテキストを入力し、検索ボタンをクリックするコード
from selenium import webdriver
# Chromeを起動
driver = webdriver.Chrome()
# Googleにアクセス
driver.get("https://www.google.com/")
# 検索ボックスに文字列を入力
search_box = driver.find_element_by_name("q")
search_box.send_keys("Selenium")
# 検索ボタンをクリック
search_button = driver.find_element_by_name("btnK")
search_button.click()
# ブラウザを閉じる
driver.quit()
以上のように、Seleniumを使用してWebアプリケーションの自動化テストを実行する方法は、上記の手順に基づいて行われます。
要素を待機する処理を実装するために、下記の記事を参照してください。
ヘッドレスモード
ヘッドレスモードとは、ブラウザのUIを表示せずに、コマンドラインからブラウザを操作することができるモードのことです。
このモードを使用することで、GUI(グラフィカルユーザインターフェース)が必要ない自動化テストやWebスクレイピングなどのタスクをより効率的に実行することができます。
ヘッドレスモードを使用すると、ブラウザのウィンドウを表示するために必要なリソース(メモリ、CPUなど)を削減することができます。
また、GUIを必要としないため、リモートサーバー上での自動化テストやスクレイピングなどのタスクにも適しています。
Seleniumでもヘッドレスモードをサポートしており、--headless
オプションを使用することで、ChromeやFirefoxなどのブラウザをヘッドレスモードで起動することができます。
以下は、ChromeDriverをヘッドレスモードで起動する例です。
from selenium import webdriver
options = webdriver.ChromeOptions()
# オプションの設定を行う
options.add_argument("--headless") # ヘッドレスモードで起動する場合
# Chromeを起動
driver = webdriver.Chrome('/path/to/chromedriver', options=options)
# 以降のコードで、Webアプリケーションの自動化テストを実行
--headless
オプションを追加することで、Chromeをヘッドレスモードで起動することができます。
このように、Seleniumを使用してブラウザをヘッドレスモードで起動することで、自動化テストやWebスクレイピングなどのタスクを効率的に実行することができます。