Kivy とは?
Kivyは、Pythonで作成されたオープンソースのクロスプラットフォームのGUIフレームワークです。
Kivyを使用することで、Windows、Mac OS X、Linux、Android、iOSなど、複数のプラットフォームで同じコードを実行できます。
また、Kivyは、OpenGLをベースにしており、高速で滑らかなグラフィックスを提供します。
Kivyの環境構築方法
以下はKivyの環境構築方法です。
インストール
Kivyをインストールするには、まずPythonをインストールする必要があります。
KivyはPython 2.7またはPython 3.4以上で動作します。
Pythonをインストールしたら、次の手順に従ってKivyをインストールします。
設定
Kivyの設定は、Kivyアプリケーションを開発する前に行う必要があります。
設定は、Kivyのコンフィグレーションファイルである"kivy.config"を使用して行います。
例えば、Kivyのウィンドウサイズを設定するには、以下のように"kivy.config"を編集します。
from kivy.config import Config
Config.set('graphics', 'width', '640')
Config.set('graphics', 'height', '480')
使用方法
以下は、Kivyを使用したシンプルなGUIアプリケーションの例です。
この例では、KivyのButtonクラスを使用して、クリックされた回数を表示するアプリケーションを作成します。
import kivy
from kivy.app import App
from kivy.uix.button import Button
from kivy.uix.boxlayout import BoxLayout
class MainApp(App):
def __init__(self, **kwargs):
super(MainApp, self).__init__(**kwargs)
self.count = 0
def build(self):
layout = BoxLayout()
button = Button(text='Click me!', on_press=self.increment_counter)
layout.add_widget(button)
self.label = Button(text='0')
layout.add_widget(self.label)
return layout
def increment_counter(self, instance):
self.count += 1
self.label.text = str(self.count)
if __name__ == '__main__':
MainApp().run()
この例では、BoxLayoutクラスを使用して、2つのButtonウィジェットを垂直に配置しています。
最初のButtonは、クリックされた回数を増やすために使用されます。
2番目のButtonは、現在のカウントを表示するために使用されます。
increment_counterメソッドは、クリックされるたびにカウントを増やし、ラベルに表示される値を更新します。
Kivyはプラットフォームに依存しない?
Kivyはプラットフォームに依存しないAPIを提供します。
例えば、Tkinterもプラットフォームに依存しないAPIを提供していますが、Tkinterの場合は、コードを実行するために必要なランタイムライブラリがインストールされていることが必要です。
つまり、同じコードを異なるプラットフォームで実行するには、そのプラットフォームに適したTkinterのランタイムライブラリをインストールする必要があります。
ただし、Tkinterの場合、特定のOSのライブラリに依存する場合があるため、WindowsからLinuxにコピーしたコードがそのまま実行できたとしても、必ずしもすべての場合でうまくいくわけではありません。
一方、Kivyは、プラットフォームに依存しないAPIを提供するため、異なるプラットフォームでのコードの移植性が高くなります。