日本人の80%が持つと言われている「不安遺伝子」の解説です。
不安遺伝子とは?
不安遺伝子とは、セロトニントランスポーター遺伝子のことで、不安や恐怖を感じやすい傾向があると言われています。
この遺伝子を持つ人の割合は、日本人が最も高く、約80%を占めています。
不安遺伝子には、SS型、SL型、LL型の3種類の組み合わせがあります。
SS型の遺伝子を持つ人は不安を感じやすい人、LL型の遺伝子を持つ人は楽観的な人、SL型の遺伝子を持つ人はその中間であると言われています。
日本人が不安遺伝子を多く持つ理由としては、古来より自然災害や地域紛争が多かったことが関係していると考えられています。
特に、北日本の日本海側の地域に住む人ほど、セロトニントランスポーター遺伝子SS型を有する割合が多いと言われています。
セロトニンの分泌が減少すると、不安になったり、落ち込みやすくなったり、目覚めが悪くなったり、集中力が低下したりすることがあります。
また、セロトニンは眠気を引き起こすメラトニンのもとになるので、セロトニンが不足するとよく眠れないといった変化も現れます。