ゼロポイントフィールド

量子力学の基礎的なことに関しては、用語集「量子力学」の項目を参照してください。

ゼロポイントフィールドとは？

ゼロポイントエネルギーまたはゼロポイント場は、量子力学に由来する概念であり、その存在についての仮説が提唱されました。

量子力学においては、物理量の最小値がゼロよりも大きくなることはできないという原理があります。

これは、すべてのエネルギーが最低限度のゼロポイントエネルギーを持っているということを意味します。

また、量子力学においては、真空でもエネルギーが常に存在しているという考え方があります。

これは、真空が常に場の量子的な揺らぎを起こしているためです。

こうした考え方から、真空が持つエネルギーの最小値であるゼロポイントエネルギーが、電磁波や物質と相互作用することによって、ゼロポイントフィールドとして観測されるという仮説が提唱されました。

ゼロポイントフィールドは、宇宙全体に存在すると考えられており、宇宙の様々な現象に影響を与えている可能性があります。

ただし、ゼロポイントフィールドが具体的にどのような現象に影響を与えるかは、まだ研究が進んでいる段階です。