フォトンの振動数

量子力学の基礎的なことに関しては、用語集「量子力学」の項目を参照してください。

フォトンの振動数とは?

量子力学とフォトンの振動数には密接な関係があります。

量子力学において、エネルギーが離散化されていることが知られています。

光のエネルギーもまた、離散化されている量子化されたエネルギーであることが知られており、フォトンのエネルギーはその振動数に比例しています。

具体的には、エネルギーEとフォトンの振動数νの間には、E = hνという関係があります。

ここでhはプランク定数と呼ばれる定数で、量子力学において非常に重要な役割を果たしています。

  • エネルギーEとフォトンの振動数νの間には
    • E = hνという関係がある
      • h:プランク定数(量子力学において非常に重要)
    • つまり
      • E(エネルギー) = h(プランク定数)× ν(フォトン振動数)
        • フォトンのエネルギーはその振動数に比例

光の振動数が高いほど、光子のエネルギーも高くなる

光は、電磁波の一種であり、波動として振る舞います。

光の波長が短く、周波数が高いと、光のエネルギーが増加します。

一方、量子力学では、エネルギーが離散化されていることが知られています。

つまり、エネルギーは一定の値(量子)の倍数しか取ることができません。

このような状況で、光のエネルギーも量子化されることがわかります。

具体的には、光のエネルギーEは、光の振動数νに比例して増加するので、光の振動数が高いほど、光子のエネルギーも高くなることが分かります。

例えば、紫外線やX線などの高エネルギー光は、光子のエネルギーが高いため、物質に強い影響を与えることができます。

このように、量子力学と光子のエネルギーには密接な関係があるため、物理学や工学の分野で幅広く応用されています。

光の振動数による名称と対応する波長、周波数、エネルギー

光の振動数による名称と対応する波長、周波数、エネルギーを表にまとめました。

名称波長(nm)周波数(Hz)エネルギー(eV)
ラジオ波> 10^8< 3 x 10^6< 10^-5
マイクロ波10^6 - 10^83 x 10^6 - 3 x 10^810^-5 - 10^-3
赤外線700 - 10^63 x 10^8 - 4 x 10^1410^-3 - 1.6
可視光線400 - 7004 x 10^14 - 7.5 x 10^141.6 - 3.1
紫外線10 - 4007.5 x 10^14 - 3 x 10^173.1 - 124
X線0.01 - 103 x 10^17 - 3 x 10^19124 - 12400
ガンマ線< 0.01> 3 x 10^19> 12400

この表に示されているように、振動数が低いほど波長が長く、エネルギーが低くなります。

一方、振動数が高いほど波長が短く、エネルギーが高くなります。

可視光線は、波長が約400 nmから700 nmの範囲にある光であり、人間の目に見える範囲にあたります。

可視光線における主要な色の周波数と波長

以下に、可視光線における主要な色の周波数と波長、および色と周波数の対応を示します。

周波数 (Hz)波長 (nm)
4.6 × 10¹⁴650 - 700
4.8 × 10¹⁴590 - 620
5.2 × 10¹⁴570 - 590
5.5 × 10¹⁴495 - 570
6.5 × 10¹⁴450 - 495
7.5 × 10¹⁴380 - 450

この表によれば、赤色が最も低い周波数を持ち、次に高い周波数を持つ色は順に橙、黄、緑、青、紫となります。

周波数が高い赤は人体に影響がある?

一般的に、可視光線で周波数が高い波長の光線(青紫色)は、眼や皮膚に損傷を与える可能性があります。

一方、周波数が低く波長の長い光線(赤色)は、眼や皮膚に対して比較的安全です。

そのため、医療分野においては、可視光線のうち赤色の波長を使用した治療や検査が行われることがあります。

ただし、可視光線は通常、人体に対して大きな影響を及ぼすことはありません。

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