conda環境の前に、まず、「conda」とは何かを押さえておきましょう。
condaとは?
condaとは、パッケージ管理システムと環境管理システムです。
パッケージ管理システムとは、プログラミングに必要なライブラリやツールをインストールしたり更新したりするためのものです。
condaは、Pythonだけでなく他の言語やプラットフォームにも対応しています。
- 環境管理システムとは
- プログラミングに必要な環境を作成したり切り替えたりするためのもの
- condaは、conda環境という仮想的な空間を作る
- そこにPythonのバージョンやパッケージをインストール
- condaは、conda環境という仮想的な空間を作る
- プログラミングに必要な環境を作成したり切り替えたりするためのもの
- 仮想環境により
- 他の環境に影響を与えずにプロジェクトごとに最適な環境を用意できる
condaは単体ではリリースされておらず、AnacondaやMinicondaというディストリビューションに含まれています。
AnacondaはPythonの数値計算やデータ分析に必要なパッケージが多数入っているもので、Minicondaは最小限のパッケージしか入っていないものです。
conda環境を作成する方法は?
conda環境を作成する方法は、次のようになります。
conda create コマンドで、環境名とインストールしたいPythonのバージョンを指定します。
例えば、py36という名前でPython 3.6の環境を作る場合は、以下のように入力します。
(base) $ conda create --name py36 python=3.6
conda activate コマンドで、作成した環境を有効化します。プロンプトが (base) から (py36) に変わります。
(base) $ conda activate py36
(py36) $
この環境に必要なパッケージをインストールします。例えば、TensorFlow 1.15をインストールする場合は、以下のように入力します。
(py36) $ pip install tensorflow==1.15
環境を終了するときは、conda deactivate コマンドで無効化します。プロンプトが (py36) から (base) に戻ります。
(py36) $ conda deactivate
(base) $
conda環境の作成と使用方法の説明は以上です。