行動経済学でいう「プライミング効果」とは、過去に得た情報がその後の人の判断や行動に与える影響のことです。
語源となった "プライム "は、"あらかじめ教える"、"知恵を入れる "という意味。
プライミング効果は、以前に受け取った情報によって、個人が望ましい行動に向けて影響を受けるときに発生します。
この情報によって、ある言葉や考え方、モノを特定の概念と結びつけるためのプライミングが行われ、行動の変化につながります。
例えば、ある実験では、参加者に歩くように指示する前に「忘れっぽい」「しわだらけ」などの言葉を見せると、参加者はその言葉を老齢と結びつけてゆっくり歩くようになることがわかりました。