脳のより高度な機能の総称である「高次脳機能」の解説です。
高次脳機能とは?
高次脳機能とは、脳のより高度な機能の総称です。
具体的には、注意力、記憶力、言語、思考、判断、推理、問題解決、計画、実行、感情のコントロールなどが挙げられます。
- 高次脳機能とは以下のような機能
- 注意力
- 記憶力
- 言語
- 思考
- 判断
- 推理
- 問題解決
- 計画
- 実行
- 感情のコントロール
これらの機能は、複雑に絡み合って日常生活や社会生活を営む上で必要不可欠です。
高次脳機能障害とは?
高次脳機能障害とは、脳の損傷によって高次脳機能に障害が生じる状態です。
脳梗塞や脳出血、脳外傷、脳炎、低酸素脳症などが原因で発症します。
高次脳機能障害の症状は、脳の損傷部位や程度によって異なります。
一般的には、以下のような症状がみられます。
- 注意障害:
- 周囲の情報を正確に捉えられない、集中力や持続力が低下する
- 記憶障害:
- 新しいことを覚えられない、以前のことを忘れてしまう
- 言語障害:
- 言葉が出ない、言葉を理解できない、話す内容がまとまらない
- 思考・判断・推理・問題解決障害:
- 問題を解決するために必要な情報を整理したり、計画したりすることが難しい
- 計画・実行障害:
- やるべきことを計画したり、計画を実行したりすることが難しい
- 感情のコントロール障害:
- 感情のコントロールがうまくできず、怒りや不安などの感情を抑えられない
高次脳機能障害は、外見からは分かりにくい「見えない障害」です。
そのため、周囲から理解されにくく、本人や家族が辛い思いを抱えやすいという問題があります。
高次脳機能障害の治療は?
高次脳機能障害の治療は、リハビリテーションが中心となります。
リハビリテーションでは、認知機能の改善や、日常生活や社会生活を送るためのスキルの習得を目指します。
高次脳機能障害は、適切なリハビリテーションを受けることで、症状の改善や社会復帰が期待できます。