
ジャズピアノって憧れるんだけど、CDとか買ったことがないのよねぇ
おすすめ Jazz Piano CD を紹介して!

はじめてだと迷うよね。じゃあ紹介するよ!
よなをのおすすめ!初心者向け Jazz Piano CD

Jazz Piano と言っても年代や演奏スタイル、楽器の編成などによっても違ってきます。
例えば、
- Pianoだけを聴きたいならsolo piano
- Jazzのスイング感を求めるならPiano Trio
- もう少しカラフルなサウンドを求めるならQuartetやQuintet
がおすすめになります。
ソロ・ピアノ
ピアノをメインで聴きたい。そんなあなたには、ソロ・ピアノがおすすめですね。
リラックスしてまったりと過ごす時間にピッタリです。
リラックスし過ぎて眠くなる場合もあるので、ご注意ください。
ビル・エヴァンス Alone
ジャズピアノと言えば、言わずと知れたビル・エヴァンス。
ソロアルバムAloneです。
彼のテヌート気味のタッチは、クラシックに近いしっとりと艶やかな雰囲気があります。
Piano Trio
ソロだと落ち着きすぎ…う~ん、今の気分的にもうちょっとグルーヴ感が欲しい。
という時には、ピアノトリオがおすすめです。
これくらいの編成だと、ピアノソロ(インプロビゼーション=即興演奏)も存分に味わえます。
ヴィンス・ガラルディ スヌーピーのメリークリスマス
スヌーピー?子供向け??と思うかもしれませんが、ヴィンス・ガラルディ、なかなか良いのです。
このアルバムはわかりやすいけど、軽すぎない。
子供から大人まで楽しめます(特にクリスマスに)。
ビル・エヴァンス Waltz For Debby
アルバムタイトル曲の Waltz For Debby は、ジャズ・スタンダードとしても親しまれています。
エヴァンスが1956年に作った、当時まだ2歳の姪デビイに捧げられた曲だそうです。
繊細で美しいメロディに酔いしれてください。
楽譜(CDじゃないけどコレおすすめ!)
ビル・エヴァンスの演奏は楽譜にもなっています。
この楽譜は「ビル・エヴァンス風」ではなく、<Transcribed>実際の演奏から耳コピして忠実に楽譜で再現したものです。
音楽を聴きながらスコア(譜面)を目で追っていくことをスコアリーディングと言いますが、それによって、より深くその曲を味わうことができます。
マネして同じように弾くことができなくても、フレージングを深く理解することにつながるし、楽しいですよ。
ビル・エヴァンスを研究したい人におすすめのアイテムです。
Amazonサイトで「立ち読み」「アプリで立ち読み」ができますよ。
どんなものか一度見てみてください。
バド・パウエル Scene Changes
「クレオパトラの夢」の軽快なフレーズは、病みつきになりますよ。
まだ聞いたことが無いという人には、必ず聞いてほしい一枚です。
バド・パウエルの唸り声も録音されています。
アルバムジャケットに写っている子供は、バドの息子、アール・ジョン・パウエルだそうです。
レッド・ガーランド Groovy
軽快なノリはまさにグルーヴィー。
C Jam Bluesが有名。
『Groovy』はピアノトリオの模範的な作品の一つです。
ウィントン・ケリー ケリー・ブルー
ファンキーで明るくスウィングするジャズピアニスト。
跳ねる感じ&スタッカート気味のノリで、しっとりとしたタッチのビル・エヴァンスとは対照的です。
元気で明るい印象を感じることでしょう。
クァルテット編成
ピアノトリオもいいけど、もう少し華やかさが。
というなら、クァルテット編成がおすすめです。
あまり編成の人数が増えてくると、人数分ソロを回すことになるので、1曲が長くなっていく傾向がありますね。
また、ピアノの音が管楽器よりも奥に引っ込んで、存在感が希薄になってしまいます。
そういった意味で、ジャズピアノのCDとしておすすめするのは、クインテット編成までになります。
DAVE BRUBECK QUARTET / TAKE FIVE
CMなどにも使われている、おなじみの曲、[Take Five]入ってます。
デイヴ・ブルーベックの代表作を丸ごと収めた豪華3枚組! Take Fiveは5拍子のリズムが心地よいですね。
アルト・サックスのポール・デズモンドが奏でるフレーズと音色が、肩の力が抜けたリラックスした雰囲気を醸し出しています。
クインテット編成
クァルテットよりも、もうちょっと華やかに。
というなら、クインテット編成がおすすめです。
テーマ部分は、基本的に、サックスとトランペットのユニゾン。
これがカッコいいのです。
Sonny Clark ソニークラーク / Cool Struttin'
- 名門ブルーノート・レーベル:1958年の大ヒット&ベストセラーアルバム
- 31歳で早逝した伝説のピアニスト、ソニー・クラーク
- サックス:ジャッキー・マクリーン
- トランペット:アート・ファーマー
- ジャケット・デザインも秀逸
[Blue Minor]TVなどでもBGMで使われていて聴いたことがあるかもしれませんね。
このアルバムでソニー・クラークが気に入ったら、Piano Trioのアルバムも聴いてみてください。
ホレス・シルバー ソング・フォー・マイ・ファーザー
ファンキーな雰囲気を醸し出すピアニスト。ハマると癖になります。
トランペットとテナーサックスが、テーマ部分をユニゾンとハモリを織り交ぜながら奏でますが、このセンスは絶妙です。
ざっと、Jazz Piano の歴史をたどる

Jazz誕生
19世紀末から20世紀初頭のアメリカでジャズが誕生したと言われています。
- アメリカに奴隷として黒人たちが移住させられた
- 彼らの音階は、西洋音楽の平均律とは違った
- 平均律に対する音階のギャップは、3度、5度、7度が♭
- そうしてブルーノートと呼ばれる音階が生まれた
アフリカからアメリカに奴隷として移住させられた黒人たちが口ずさむブルースの音階は、西洋音楽の平均律とは違っていました。
ブルース音階を平均律上の近い音で表現することにより、3度、5度、7度の音がフラットするブルーノートと呼ばれる音階が生まれたのです。
エレキギターでブルースを弾く場合、クオーター・チョーキングという4分の1音ほど上げる奏法がありますが、ブルースの平均律に無い音は半音と半音の間にあります。
1800年代の後半。
黒人達の即興演奏を中心とした音楽、ニューオーリンズジャズが誕生しました。
1910年代
1910年代~
- ラグタイム・ピアノやブルース
- ストライド・ピアノ
- スウィング・スタイル
モダンジャズの誕生
1930年末~:特に50年代~60年代(モダンジャズ)
- ビバップ(BeBop)
- ハードバップ
- クールジャズ
ビバップはチャーリー・パーカー(とディジー・ガレスピー)によって始められ、その後、ハードバップやクールジャズへと発展していったとされています。
モーダルジャズは、1959年、マイルス・デイヴィスの「カインド・オブ・ブルー」で完成しました。
それまで、ビバップなどのモダンジャズでは、コードに基づくアドリブ・ソロでしたが、使える音の制限があり、ハードバップになり、制限がさらに増えました。
新たな方向性として、主体をコードからモード(旋法)に変更したものが、モード・ジャズです。欠点としては、コード進行に劇的な変化がない事でしょう。
それはある意味、民族音楽に通じる面があります。
ジャズの多様化
60年代後半あたりからマイルス・デイヴィスがエレクトリック・ジャズをやり始め、クロスオーバー、フュージョンへと変化していきました。
この流れは、今では色々な、エレクトロ系のジャズへと発展しています。
また、Bossa Novaは、サンバやショーロなどのブラジルの伝統的な大衆音楽がジャズの影響を受けたものと捉えられます。
ジャズミュージシャンでも、Bossa Nova の曲を演奏したり、Bossa Novaのアーティストのアルバムに参加したり、割とジャズに近いジャンルと言えるでしょう。
現在、ジャズというと、モダンジャズ(50~60年代)のスタイルを指すことが多いようです。
僕自身も、モダンジャズ、特に BeBop が一番好きなスタイルです。
現代でも、この時期のモダンジャズのスタイルをベースに活動しているジャズプレイヤーは多いです。

色々聴いて好みのピアニストを見つけるぞ!

ではまたお会いしましょう!
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